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正法眼蔵 仏祖 3

仏祖の巻、本文に入ります。

仏教教団の指導者が現にこの世の中に現れるという事は、その人それぞれが自分自身を釈尊と同じ境涯に置いてその人格を大切にするという事である。

過去、現在、未来の仏(真実を得た人)というだけではなしに、すでに真実を得て仏になった人々もさらに向上を求めて努力してこられたという事が言えるであろう。仏祖とは仏の姿を自分自身の体と心にしっかりと保持し、それを礼拝しまたそれにお会いするという関係にある。

代々の祖師方も釈尊と同じ人格を現実のものとしてそれに住まい、それを保持して今日に至ったのであり、その釈尊と同じ人格と言うものを礼拝し実際に体験しながら今日に来られたのである。

自分(道元禅師)は1225年の夏安吾の時期に我が師天童如浄禅師に参見し随侍して、この仏教界の諸先輩を礼拝し、おし頂くことを徹底的に学んだ。そしてそれは真理を体得した者が心理を体得した者に対してのみ行うところの伝承であった。

毘婆子仏大和尚・尸棄仏大和尚・毘舎仏大和尚・拘留孫仏大和尚・拘那含牟尼仏大和尚・迦葉仏大和尚(過去七仏)・釈迦牟尼仏大和尚・摩訶迦葉大和尚・阿難陀大和尚・商那和修大和尚・優婆毬多大和尚・提多迦大和尚・弥遮迦大和尚・婆須密多大和尚・仏陀難提大和尚・伏駄密多大和尚・婆栗湿縛大和尚・富那夜奢大和尚・馬鳴大和尚・迦毘摩羅大和尚・>那伽閼剌樹那大和尚(竜樹尊者)・伽那提婆大和尚・羅睺羅多大和尚・僧伽難提大和尚・伽耶舎大和尚・鳩摩羅多大和尚・闇夜多大和尚・婆修盤頭大和尚・摩奴羅大和尚・鶴勒那大和尚・獅子大和尚・婆舎斯多大和尚・不如密多大和尚・般若多羅大和尚・菩提達磨大和尚(インドから中国に仏道を伝えた)・大祖慧可大師・鑑智僧璘大和尚・大医道信大和尚・大満弘忍大和尚・大鑑慧能大和尚・青原行思大和尚・石頭希遷大和尚・藥山惟儼大和尚・雲巌曇晟大和尚・洞山良价大和尚・雲居道膺大和尚・同安道丕大和尚・同安観志大和尚・梁山縁観大和尚・大陽警玄大和尚・投子義青大和尚・芙蓉道楷大和尚・丹霞子淳大和尚・眞歇清了大和尚・天童宗珏大和尚・雪竇智鑑大和尚・天童如浄大和尚。




          ―西嶋先生にある人が質問した―

質問
「正法眼蔵」においては死後の世界はないと言いますが、時々「天上の神々」とか書いてありますが、この「天上の神々」とは具体的にはどういう・・・。

先生
これはですね、仏教が生まれる以前に天上界があって神々がおられるという信仰があったわけです。 それに対する仏教の態度というものは、そういうものは出鱈目だという形で子供っぽい否定はされなかったと言う問題があるわけです。

つまり過去において民衆が信仰していた神々というものを、全部仏教の守護神として仏教の中に取り入れるという事が行われたわけです。 ですから四天王であるとか、帝釈天であるとか、ああいう神々は全部仏教が生まれる以前から古代インドにおいて信じられていた神々であるわけです。

で、そういうものを仏教信仰の守護神としてそのまま残された。  
                              つづく--  

※雑記
妹が遊びに来たので昼食はおいなりさんを作った。夏場は酢飯が美味しい。色々話して今帰った。夫のパソコンが壊れたのでこれからヤマダデンキに行きます。


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「正法眼蔵」は仏道を勉強する上において「なぜ坐禅をやらなければならないか」という事を事細かに疑問の余地のない形で詳細を述べておられる。だから「正法眼蔵」を読んで仏道の理論的な側面を勉強しながら自分自身で坐禅をやるならば、仏道修行においては欠けているところはない。―愚道和夫老師―

プロフィール

幽村芳春

Author:幽村芳春
70代女性。自営業。自宅で毎日朝晩坐禅をしています。愚道和夫老師が講義された道元禅師著「正法眼蔵」を毎日ブログで紹介しています。愚道和夫老師より平成13年「授戒」平成20年「嗣書」    

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