正法眼蔵 礼拝得髄 22
道元禅師の説示は続きます。
釈尊が生きておられた時代の釈尊の教団においてはいずれも僧侶、尼僧、在家の男子、在家の女子と言う人々がいた。そのほか釈尊の説法を聴くために集まった無数の人々がいた。これらの沢山の種類の人々がいずれも釈尊の教団の一部であったという事は紛れもない事実である。
釈尊が結成された教団で尼僧のいなかった教団があろうか。我々は釈尊の生きておられた時代の仏教教団の様にあるべきで結界などと言うものを願ってはならない。なぜならばその様な結界は滑稽の世界にすぎないからである。
釈尊の指導された教団のあり方とは、この我々の住んでいる世界であろうとそれ以外の世界であろうと、過去現在未来にわたって様々な真実を体得された方々によって結成された教団であろうといずれも相違している事がない。釈尊の教団と異なったあり方の教団は釈尊の教団とは別だと考えるべきである。
―西嶋先生にある人が質問した―
質問
障害のある子供を持った場合やっぱり苦しみますよね。それも自己責任と言う考え方ですか。
先生
自己責任と言うよりもそれを放置できないんです。現状が出発点になってそれをどうやって改善していくかと言う努力が人生です。だから「苦しい、こんな運の悪い事はないはずだ」と言う事で、その事実から逃げ出して事実を捨てるわけにはいかないと思いますよ。
だから現状を確認してその現状をどう良くしていくかと言う事が人間の努力だと思います。たまたま体の不自由な人と言う事情であれば目立つ訳ですけれども、人間は決して誰でも100%完全な人間ではないんです。人間は誰でも欠点を持っているんです。その欠点を出発点にして出来るだけいい人生を送ると言う事が人間の努力範囲だと思います。
出発点のいい悪いと言う事の選択は出来ませんけれども、与えられた出発点を基礎にして、いかにいい人生を送るかという事は誰にとって大切な事だと言う意味で自己責任だと言う事が言えると思います。
※雑記
坐禅を毎日しているとなぜか分からないが、目の前のやるべき事がせっせせっせと出来る。店が暇なときは暇なりに家のことが出来、店が忙しいときは忙しいなりに頑張れる。朝坐り夜坐る。20年以上休むことなく続けていられるのは道元禅師の言うように「坐禅は安楽の法門なり」です。
いつも訪問していただきありがとうございます。
ランキングに参加しています。応援クリックお願いします。
釈尊が生きておられた時代の釈尊の教団においてはいずれも僧侶、尼僧、在家の男子、在家の女子と言う人々がいた。そのほか釈尊の説法を聴くために集まった無数の人々がいた。これらの沢山の種類の人々がいずれも釈尊の教団の一部であったという事は紛れもない事実である。
釈尊が結成された教団で尼僧のいなかった教団があろうか。我々は釈尊の生きておられた時代の仏教教団の様にあるべきで結界などと言うものを願ってはならない。なぜならばその様な結界は滑稽の世界にすぎないからである。
釈尊の指導された教団のあり方とは、この我々の住んでいる世界であろうとそれ以外の世界であろうと、過去現在未来にわたって様々な真実を体得された方々によって結成された教団であろうといずれも相違している事がない。釈尊の教団と異なったあり方の教団は釈尊の教団とは別だと考えるべきである。
―西嶋先生にある人が質問した―
質問
障害のある子供を持った場合やっぱり苦しみますよね。それも自己責任と言う考え方ですか。
先生
自己責任と言うよりもそれを放置できないんです。現状が出発点になってそれをどうやって改善していくかと言う努力が人生です。だから「苦しい、こんな運の悪い事はないはずだ」と言う事で、その事実から逃げ出して事実を捨てるわけにはいかないと思いますよ。
だから現状を確認してその現状をどう良くしていくかと言う事が人間の努力だと思います。たまたま体の不自由な人と言う事情であれば目立つ訳ですけれども、人間は決して誰でも100%完全な人間ではないんです。人間は誰でも欠点を持っているんです。その欠点を出発点にして出来るだけいい人生を送ると言う事が人間の努力範囲だと思います。
出発点のいい悪いと言う事の選択は出来ませんけれども、与えられた出発点を基礎にして、いかにいい人生を送るかという事は誰にとって大切な事だと言う意味で自己責任だと言う事が言えると思います。
※雑記
坐禅を毎日しているとなぜか分からないが、目の前のやるべき事がせっせせっせと出来る。店が暇なときは暇なりに家のことが出来、店が忙しいときは忙しいなりに頑張れる。朝坐り夜坐る。20年以上休むことなく続けていられるのは道元禅師の言うように「坐禅は安楽の法門なり」です。
いつも訪問していただきありがとうございます。
ランキングに参加しています。応援クリックお願いします。

- 関連記事
-
- 正法眼蔵 礼拝得髄 23
- 正法眼蔵 礼拝得髄 22
- 正法眼蔵 礼拝得髄 21