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カテゴリ:15・心不可得・前のエントリー一覧

  • 正法眼蔵 心不可得・前 8

    徳山禅師と餅売り老婆の問答について道元禅師が注釈されます。ここで私(道元)が試しに二人に代わって言うべき言葉を言って見せよう。まず徳山禅師は老婆の質問に対して「そのような事を言うならば、お前は私に餅を売らんでもよろしい」と。この程度の事をもし徳山禅師が言う事が出来たならば、かなり出来た人と言う事が出来よう。 また老婆に対して徳山禅師が次のような質問をするかもしれない。「過去・現在・未来のいずれの時間...

  • 正法眼蔵 心不可得・前 7

    徳山禅師と餅売り老婆の問答について道元禅師が注釈されます。大宋国(中国)における僧侶達が、徳山禅師が老婆に対して答える事ができなかった事をただ訳もわからずに笑い、老婆が途轍もなくよく出来たと誉める事は非常に頼りない話である、非常に愚劣な話である。徳山禅師がしっかりしていなかった事はハッキリしているけれども、老婆の方もハッキリしていたかどうかそれはわからない。なぜかと言えば、老婆を疑うだけの理由がない...

  • 正法眼蔵 心不可得・前 6

    徳山禅師と餅売り老婆の問答について道元禅師が注釈されます。この老婆と徳山禅師とが対面した説話をよくよく考えて見ると、その時、徳山禅師が真実というものをまだはっきり掴んでいなかったと言う事は、現在の時点からでもはっきりわかるところである。竜澤の崇信禅師に出合ってそこで修行をした訳であるけれども、修行をした後でもやはり同じようにこの老婆を恐れるような境地であったに違いない。せっかく竜澤の崇信禅師に弟子...

  • 正法眼蔵 心不可得・前 5

    道元禅師の注釈は続きます。数百巻の書籍の解釈をするところの最高権威者とも言われ、また数十年にわたって「金剛経」を講じてきた僧侶が身なりの粗末な老婆の質問を受けて、その質問に返事ができなかった事は非常に残念な事ではなかろうか。正しい師匠に出会って、正しい師匠から教えを引き継いで、正しい釈尊の教えを聞いた事のある人と、まだ正しい教えを聞かず、まだ正しい師匠と出合った事のない人とでは、その内容が非常に異...

  • 正法眼蔵 心不可得・前 4

    道元禅師の注釈は続きます。徳山禅師はある時、釈尊以来代々の祖師方によって受け継がれてきたところの最高の教えがあると聞き、「金剛経」について自分以上の注釈をした人がいるはずがないと腹を立てた。 怒りを抑える事が出来ず経典や注釈書をたずさえて山川をわたって旅して行った。 そしてたまたま竜澤と言う場所における崇信禅師の仏教教団の事を知り、その教団に行って勉強しようと思いそこに向かった。 その旅の途中で疲れ...

プロフィール

幽村芳春

Author:幽村芳春
70代女性。自営業。自宅で毎日朝晩坐禅をしています。愚道和夫老師が講義された道元禅師著「正法眼蔵」を毎日ブログで紹介しています。愚道和夫老師より平成13年「授戒」平成20年「嗣書」    

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